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作り方の基本を説明します


  1. 二羽の鶴が二点でくっついたものを作ってみましょう
  2. “妹背山”(翼がベタッとくっついた二羽の鶴)を作ってみましょう
  3. 翼の裏と表がくっついた二羽の鶴を作ってみましょう
  4. “芙蓉”(翼がベタッとくっついた五羽の鶴)を作ってみましょう


  5. 作り方の説明見本は漸次増やしていくつもりです。


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  1. 二羽の鶴が二点でくっついたものを作ってみましょう




    1. 左の写真のような縦:横=1:2の和紙を用意します。
    2. 長方形の紙の真ん中に切れ目を入れて、両端がくっついた二つの正方形にします。
    3. それぞれの正方形の紙で、矢印の方向に頭が向くよう鶴を折ります。
    4. 繋がった部分が千切れずに折れると、右の写真のようになります。
    5. 頭の向きを色々に変えると、キスしているようなもの等ちょっと違ったものができますよ。
    6. 片方の繋ぎ目が千切れても気にせず折っちゃいましょう。一箇所でもくっついていれば立派な千羽鶴ですから。
    7. 三連にすると“稲妻”と名付けられた古典的な作品になります。

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  2. “妹背山”(翼がベタッとくっついた二羽の鶴)を作ってみましょう




    1. 左の写真のような縦:横=1:2の和紙を用意します。
    2. 長方形の紙の真ん中に半分+αの長さの切れ目を入れて、暖簾のような形の二つの正方形にします。
    3. それぞれの正方形の紙で、矢印の方向に頭が向くよう鶴を折ります。
    4. くっついた翼の部分は折り難いですが、巧くいけば右の写真のようになります。
    5. 巧くできなくても苛々しないでください。慣れれば必ずできるようになりますから。
    6. 折り目を予め作っておいて、宙に浮かして折ると意外に巧くいきますよ。
    7. 五連にすると“芙蓉”と名付けられた古典的な作品になります。

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  3. 翼の裏と表がくっついた二羽の鶴を作ってみましょう






    1. 上段左の図面のような縦:横=4:9の和紙を用意します。
    2. 実線部分に切れ目を入れ、黒破線は山折にし(紙の裏と裏が付くように折ってください)、赤破線は谷折にします(山折の反対向けに折ってください。)
    3. 谷折の部分を巧く畳み込むと、上段右の絵のような二つの正方形が裏と表で一部重なったものになります(余分な紙を折り込んであるので、二枚重ねの正方形です。)
    4. それぞれの正方形の紙で、矢印の方向に頭が向くよう鶴を折ります。
    5. 分厚くて折り辛いですが、巧くいくと下段右の写真のようになります。
    6. 四連にすると“横雲(よこぐも)”と名付けられた古典的な作品になります。
    7. 上で説明した紙の切り出し方は古くから伝えられたものですが、この形を作るには別の簡便法が考えられます。下段左の写真のように正方形がずれてくっついた形に紙を切り取る方法です。くっついている部分が一辺の半分以下なら、ずらし方はご随意に。少し大きめの紙が必要になるので切り取った部分が無駄になりそうですが、私はそういう切れ端を使ってミニチュア版の鶴を作っています。従って、大きな無駄はでません。それにこの方が初心者にはうんと折り易いと思います。

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  4. “芙蓉”(翼がベタッとくっついた五羽の鶴)を作ってみましょう






    1. 上段左の写真のような縦:横=1:5の和紙を用意します。
    2. 実線部分に切れ目を入れて、連続した五つの正方形に互い違いの切れ目が入った状態にします。切れ目の長さを一辺の半分より若干長めにすると折りやすくなります。
    3. それぞれの正方形の紙で、矢印の方向に頭が向くよう鶴を折ります。
    4. くっついた翼の部分は折り難いですが、巧くいけば上段右の写真のようになります。
    5. これは古典的な作り方です。しかし、こんな細長い紙は千代紙を切り分けないと得られません。手に入り易い正方形の和紙の折り紙から似た形を作る方法も紹介しましょう。それは下段の写真のように折り紙に切れ目を入れて四連の鶴にする方法です。
    6. 正方形から作る方法では切れ目の一つを元の大きな正方形の中心まで入れますが、この切れ目を他の三つの切れ目と同じ長さにすると、作品#012になります。

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